ピル外来

  1. HOME
  2. 診療案内
  3. ピル外来

ピル外来PILL

「ピル=副作用」はひと昔前のこと。
女性主導で確実に避妊できる上、
身体にいいプラスの効用もたくさんあります。

「ピルを飲んでみたいけど、ちょっと不安」「周囲の人には聞きにくい」…。
そんな方は、ぜひ一度「ピル外来」にお越しください。

ピルの相談は、通常の女性科一般の診療時間帯に
行っております。

ピルとはABOUT

  • ピルとは

  • ピル=避妊薬のイメージが強いですが、実は月経痛や月経不順、子宮内膜症の治療薬としても活用されています。
    つまり避妊だけでなく、女性がより快適な生活を送れるようにサポートできる薬です。

    ピル、OC、避妊薬…いろいろな言い方がありますが、どれも同じものを指しています。

    月経が始まっていれば10代でも飲めますし、閉経年齢近くまで何年でも飲み続けることが可能。
    もちろん、服用をやめれば再び妊娠できるようになります。

こんなあなたに…ピルを試してみませんか?

    • 今は妊娠を望まない
    • 月経の量が多い
      (昼間でも夜用ナプキンが必要)
    • 旅行、仕事のスケジュールなどにより月経を移動させたい
    • 月経前1~2週間にめまい・頭痛・気分の落ちこみ・むくみなどのトラブルが出る
      (PMS)
    • 生理前後でニキビ・吹き出物が悪化する
    • 月経時に痛みがある
    • 月経周期が不安定
    • 更年期前のホルモン低下が気になる
    • 子宮筋腫や子宮内膜症がある
    • 不正出血が続く

ピルの基礎知識

  • ピルの基礎知識

  • ピルとは、「黄体ホルモン」(プロゲステロン)と「卵胞ホルモン」(エストロゲン)という2種類女性ホルモンから作られた錠剤です。
    排卵を抑える働きがあります。

    排卵されないため、妊娠はしません(=避妊)。
    また、子宮に負担をかける「排卵」を止めることができるので、子宮の病気(子宮内膜症など)の治療に使われます。
    またピルによって身体のホルモンバランスが一定するため、重い生理痛から解放されたり、ニキビを軽減したりすることにも役立ちます。

    ピルを飲んだからといって生理が全く来ないわけではありません。
    休薬時には軽めの月経があります。

ピルの種類TYPE

  • 超低用量・低用量ピル

    計画的な妊娠のために作られたお薬ですが、つらい生理痛(月経痛)の緩和、PMSの緩和などの効果もあります。当院が処方しているのはホルモンの量が少ない超低用量・低容量ピルの28日タイプと、120日タイプです。

    月経が始まって5日以内に開始して毎日1錠ずつ、だいたい同じ時間に飲むだけです。最後の4錠か7錠はホルモンの全く入っていない偽薬(プラセボ錠) で、休薬期間(28日タイプ)。
    この間に月経がきます。
    120日タイプは基本的には内服中月経が来ません。
    プラセボ錠が終わったら、新しいシートを服用し始めます。

    費用について

    避妊目的の場合は自費となり、1シート(1か月分)2,700~3,000円くらいです。(院内処方)

    月経痛・月経困難症の場合は、健康保険の適応となり、自己負担はクリニックで500円前後・ 薬局で2,200円前後(院外処方)となります。

  • 月経移動ピル

    試験や大会、旅行などのイベントのために、月経を移動させたいときに使用します。
    月経を早める方法と遅らせる方法とがありますが、月経をずらしたい期間や月経予定日までの日数などを考え方法を選択します。

    早める場合は、月経開始3日後くらいから、7日~14日間、ホルモン剤を服用します。
    服用終了後、2日後くらいすると月経が始まります。事前に月経を起こすため、大事な行事のときにホルモン剤を服用する必要がない(副作用の心配がない)のでおすすめです。

    費用について

    自費診療のため自己負担額は6,000円前後となります。

  • モーニングアフターピル(緊急避妊ピル)

    避妊に失敗してしまった場合、72時間以内であれば緊急避妊ピルで妊娠の確率をかなり減らすことができます。

    性交渉のあと72時間以内(3日以内)に服用しなければ効果がありませんので、当日・翌日あるいは翌々日の診療時間内にお電話にてご予約ください。

    内服のタイミングは、早ければ早いほど良いです。

    費用について

    自費診療のため、自己負担額は15,000~20,000円前後となります。
    避妊の効果・経済的負担・副作用の面からも、毎日内服する低用量・超低用量ピルのほうが優れています。

院長からのメッセージMESSAGE

  • 院長からのメッセージ

  • 私は勤務医時代、不妊内分泌治療や新たな生命の成長と誕生をお手伝いさせていただく一方で、「まだ産めない」「もう産めない」という理由からの悲しい人工妊娠中絶の実態を目の当たりにしてきました。
    そして女性主導の確実な避妊の必要性を実感。クリニック開院後は積極的にピルの普及に努めています。

    ピルは現在日本で用いられている避妊法の中で最も確実に避妊できる方法なのに、どうして敬遠されているのでしょうか?患者さんに聞いてみると、多くの方が「太るからイヤ」「副作用が怖い」とおっしゃいます。
    しかし、実はそれらは誤った認識。1999年から日本で発売されている低用量ピルは、昔のピルと比べてホルモン量が格段に少なくなっているため、副作用が起こりにくく、もちろん太ったり、将来妊娠しにくくなったりといったこともありません。

飲み始めにごく軽い吐き気や頭痛などが起こることもありますが、3ヶ月以内にはほとんど治まってしまいます。
健康な女性ならほとんどの方が服用可能で、正しく飲めば決して身体に悪影響を与えることはありません。

それどころか最近では、副効用といわれるプラスの作用があることもわかってきました。
たとえば、ピルを継続して飲むことで、卵巣がんや子宮体がんの予防になります。ニキビや多毛症が改善されます。生理痛・貧血など女性にとって切実な、月経に伴うさまざまなトラブルにも大きな効果があります。
月経周期が規則正しくなるので、仕事や旅行のスケジュールが立てやすくなります。

このページをご覧になって、ピルについて少しでも興味がわいたら、どうぞお気軽にご相談にいらしてください。