特殊健診・専門外来SPECIAL
不妊生殖外来
日本は「体外受精大国」と言われ、出生児の18人に1人が体外受精による妊娠です(2016年)。
不妊生殖領域での技術の進歩・知見の拡大には目覚ましいものがあり、妊娠を望まれるカップルの希望をかなえられるようになってきていることは、大変喜ばしいことです。
しかしながら「体外受精」治療に費やす金額・時間・からだへの負担、生まれてきた子供の長期予後についてはまだ不明なことが多いことも事実です。
当院では「卵子」「精子」「受精卵」への関与を行わない、「一般不妊治療(人工授精まで)」を行っています。できる限り自然な妊娠成立を目指し、漢方治療を主体にカップルへの生活指導・必要時は排卵誘発・人工授精を行っています。
もちろんカップルの年齢・卵巣の働きなどに応じて、必要時には体外受精専門病院・クリニックへの紹介を行います。
更年期外来
女性は30代後半から徐々に女性ホルモン(エストロゲン)の量が減り、平均して50歳前後で閉経を迎えます。閉経の前後の時期には、のぼせ、冷え、肩こり、不眠といった閉経前後のさまざまな症状が現れます。これを更年期障害といいます。
当院では、問診と必要に応じて血液検査を行って、更年期障害の診断を行い、様子を見るのか、治療を行うのか、患者さんのご希望を伺いながら検討します。
更年期障害の主な治療法であるHRT(ホルモン補充療法)を行います。
ホルモン療法以外にも症状にあわせたお薬や漢方薬などで症状を軽減することもできます。うつ気分、神経質、めまいなどの精神症状にはホルモン補充療法よりも、むしろ漢方薬が有効なことがあります。
女性一般外来を受診してご相談ください。
思春期外来
小学生から大人の仲間入りをした、思春期の女性のための診療時間帯です。
- 初潮が来ない
- 生理が何ヶ月も来ていない
- ボーイフレンドとの悩み
- 生理がつらくて学校を休んでしまう
- 避妊や妊娠について
- 病気が心配…
保護者の方と一緒のほうが安心ですが、難しい場合は1人できていただいても構いません。
もし悩んでいることがあれば、まず女性スタッフが対応いたしますので、遠慮なくご相談ください。
女性一般外来を受診してご相談ください。
診察は、問診が中心です。お腹の中の様子を診察するときは、お腹に超音波の機械をあてるだけです。
どうしても必要な場合は、内診台での診察がありますが、痛くないように配慮しています。
ワクチン外来
以下のウイルスは、妊娠前に抗体(抵抗力)があるかどうかを確認しておきましょう。
- 風疹
- 麻疹(はしか)
- 水痘(水ぼうそう)
- ムンプス(おたふくかぜ)
- りんご病
妊娠中にこれらの病気にかかると、赤ちゃん(胎児)に重大な影響を及ぼすことがあります。あらかじめこれらのウイルスへの抗体の有無を調べ、抗体が無いか少ない場合は是非ワクチン接種(残念ながらりんご病のワクチンはありません)を行いましょう。
ワクチン接種後は最低2か月間の避妊が必要です。
当院ではこれらの抗体検査(血液検査)やワクチン接種を積極的に行っています。
当院で対応していないワクチンについては、浜松医療センター「感染症科」に紹介しています。
また、当院では妊娠中の安全性が確認されており、母児にとって必要とされているインフルエンザの予防接種も積極的に行っています。
これらは予防的な検査・治療となるため、自費負担となります(風疹検査は公的補助が使用できます)。
検査は項目によって異なり1項目あたり2,700~4,500円、ワクチンも種類によって異なり4,000円~ 10,000円となります。
女性一般外来を受診してご相談ください。
ワクチン接種をご希望の方は、ワクチン在庫確保のため、来院前にお電話でお問い合わせください。